在宅医療の発展には4つの段階がありました。家に帰ることができればよかった「在宅医療1.0」。多職種で高品質の在宅医療を目指す「在宅医療2.0」。それを超えて地域のまちづくりの拠点として在宅医療を行っていく「在宅医療3.0」。
2年前、同じ岐阜県で実施した「いまみら長良川」で私たちがめざしたのは、在宅医療3.0の世界でした。
しかし今、私たちは次の一歩を踏み出そうとしています。すなわち「在宅医療4.0」の世界。在宅医療で私たちが醸成した死生観や人との関わりが、日本の地域社会文化に影響を及ぼすことを自覚しながら、次の歩みを進めて行くのです。
在宅医療は今後もその姿かたちをかえて発展していくし、そのほしい未来を考える責務が私達にはあります。
在宅医療を構成する6つの大きな柱(ACP、食支援、小児、起業、経営マネジメント、医療事務)を軸にしながら、自分たちの取り組んでいる在宅医療をさらにもう一歩高みに上げるために「今、ここで」やりたいことをもう一度考え直し、そして実践していきませんか?
地域に対して何かを始めようとするとき、「あれをやったらどうか?」とか、「こんなことをやってみよう!」などなど、まずは目の前の一歩のことを考えてしまいます。
目先の一歩一歩を進めていくことは、とても大切なこと。
でもその一歩がどこに向かっているのか、行き先は見えていますか?そして、その行き先に対して、今の一歩は正しい方向でしょうか?
いまみらでは、一度立ち止まって未来からの逆算で「いま」の在り方を考えます。
何のために、誰のために、どんな地域を作っていくのか。自分の思いや考え、地域を俯瞰し、他者と意見を交わし、具体的な行動に繋げていきます。
地域をつくるための「戦略」をナビゲーターと、そして志を同じくする仲間と共に練り上げていく過程で、今まで見えていなかったことや方策が見えてくるはずです。
まずは大きな戦略図を考える。そして今日から実践できる最初の「一歩」を考え、実践をお互いに報告しあう。
今までのいまみらでも生まれた「全国に広がる実践の輪」の一員に皆さんにもなっていただきたいです。
いまみらは「渋谷の120名」から「長良川の55名」までさまざまな人数でこれまで4回行ってきました。
今回は合計6コース、各コース一人ひとりとじっくりお話できる人数12名としました。
公共スペースなどを使うこと、宿泊を事務局クリニックやビジネスホテルにすることで、全体コストを安くすることができ、少人数でも開催可能となりました。今までの「いまみら」よりも金額的にも手軽に、一人ひとりとゆっくりお話できる形にしてしました。
また今回は未来の在宅医療文化への投資という意味から、参加者推薦の「無料学生枠」も作りました。学生には事務局補助をしながら各コースで一緒に学んでいただきます。
日中の研修だけでなく、昨年にできたばかりの医療法人かがやき 総合在宅医療クリニックの新社屋「かがやきロッジ」での夜の語り合いも堪能していただきたいと思っております。
名古屋から電車で25分。全国のさまざまな地域の方がお越しになりやすい場所です。
岐阜でお待ちしております!
[いまみら実行委員]
医療法人ゆうの森 たんぽぽクリニック
オレンジホームケアクリニック
医療法人かがやき 総合在宅医療クリニック
[第五回いまみら幹事事務局]
医療法人かがやき 総合在宅医療クリニック